進化する「設計けんぽ」に向けて
2024年7月3日
組合員の皆様
これから皆様と共に当組合の運営に取り組むにあたり、当組合における今後の方向性について、現在の私の考えを下記にまとめました。
これらの内容は現状の主な課題と方針のポイントを列挙したものにすぎませんが、今後広く皆様のご意見・ご要望を伺い、役職員が一丸となって真摯な検討・議論を行い、実効性のある計画を取りまとめ速やかに実現してまいりたいと考えています。
これらの事柄を検討し実現していく過程で、当組合で働く私たち自身が進化し、組合員の皆様からさらに信頼され親しまれる「設計けんぽ」を目指して努力してまいります。
記
1. 意思決定プロセスの迅速化・効率化
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組合員及び加入事業所の意見収集の迅速化・効率化
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全国の組合員及び加入事業所のご意見・ご要望を踏まえた意思決定ができるようにするため、ホームページやICT等の活用を含み、皆様のご意見をできるだけ早く容易に収集する方法を検討いたします。併せて、職員が直接出向いて加入事業所の意見を収集する双方向の活動も活性化いたします。
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委員会運営の見直し
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組合としての意思決定プロセスを迅速化・効率化するため、現状の4つの委員会(総務、保健事業、財務、加入・編入審査)の目的・権限・対象範囲・事務局体制等の見直しを行います。
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2. 職員のモチベーション向上
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人事・評価制度の規程化と見直し
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2年前に導入した人事・評価制度の実効性の検証及び規程化を進めると同時に、職員による見直し検討会等を開催し、そのプロセスの中で職員のモチベーション向上につながるような施策を制度の中に組み込んでまいります。
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意識改革の推進
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何のために働いているのか、何を自己の目標・貢献とするのか等の根本的なスタンスについて、自己と組織との間で共有・共存することが必要であり、役職員の双方向コミュニケーションの実施を含め息長く継続的に協議・検討してまいります。
このような活動を通じて、職員の提案力・表現力等を育成するとともに、縦・横・360度のコミュニケーションを活発化してまいります。
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3. 保有資産の抜本的見直し
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「けんぽプラザ」の保全計画と利用見直し計画の策定
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「けんぽプラザ」は竣工後28年が経過し老朽化が目立つようになってきたため、早急に中長期の保全計画を策定し、内部の利用方法についてもより皆様に親しんでいただけるよう見直してまいります。
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「熱海リフレッシュセンター(ARC)」のあり方検討
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全国型の組合組織としてARCのあり方について検討する必要があり、様々な選択肢が想定される中で、それらの選択肢を明確にして比較検討したうえで、最適な方法を検討してまいります。
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4. その他
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調達行為に関する検証および職務教育の推進
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組合が行う調達行為については、その透明性・公平性や最適な選択かどうか等が特に問われるところであり、当組合の信用・信頼にも大きく係わるため、現在の調達の仕組み・ルール等の検証を行うとともに職務教育を継続的に推進してまいります。
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ホームページ(HP)の抜本的リニューアル
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当組合のHPについては、社会の平均値に比較して多くの改良の余地があり、「信頼され親しまれる設計けんぽ」の具現化のための見直しが必要です。 諸手続きの完全電子化、スマホ対応、多言語対応、双方向コミュニケーション、組合員及び加入事業所に対する重要事項のインフォメーション、効率的なアンケート機能の導入、魅力あるコンテンツの採用等について、専門家の意見を聞くなどして早期の実装に向けて検討を進めてまいります。
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事業継続計画(BCP)の確立
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想定として、首都圏直下型地震クラスの災害に遭遇してもWEBを含む窓口対応が停止せず、組合員を始め対外的な補助金・支援金や職員の給与等の支給を含む主要な事務手続きが可能であること等を当面の目標とし、BCPの確立を推進してまいります。
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健保組合間の横連携の推進
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職業別の健保組合同士が連携を取り、相互に情報を共有し共に学び発展する仕組みが必要であり、現在、互いに切磋琢磨している他の健保組合との関係を継続・発展させ、多面的な情報交換ができる場を育ててまいります。
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以上、今後とも、皆様のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
全国設計事務所健康保険組合
理事長 戸松 嘉則